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森林環境教育

「生きる力」を育むための教育現場からの多様なニーズに機動的・弾力的に対応するため、当情報交流館では、 館内外で森林環境教育を様々な角度から推進しています。
今回は、それらの中から特に皆さま方にご紹介したいいくつかをまとめてみました。

◆ 夏休み子ども理科教室

◆香美・香南市科学教育研究会

この教室は、20年以上も前から理科教育の発展にと高橋眞起さん(現香我美小学校教諭)を中心とした先生方が取り組んでおられる『夏休み子ども理科教室』です。

■ Aコース「植物標本の作り方」
■ Bコース「昆虫標本の作り方」 B-1 トンボ  B-2 チョウ B-3 甲虫
■ Cコース「貝の標本の作り方」

上記6コースにわかれ、採集と標本づくりが実施されています。

情報交流館を代表し、「私は、子どもの頃はほぼ毎日、川や海、セミ取りなどに夢中でした。
それはいまでも尊い貴重な財産となっています。自然の中には沢山の生き物たちが、調和を保ちながら暮らしています。

今日はこの理科教室を通して、命の尊さや命のつながりに気づいて下さい。
それと皆さんが採取した貴重な命を無駄にしないように後々までも大切に扱ってあげて下さい。」
と伝えさせていただきました。

夏休み子ども理科教室の様子
出前授業(1)
夜須中学校

今回の学習のおちは地産地消。学校側には、必ず朝ごはん(お米)を食べてくる事を約束にこの学習を引き受けさせていただきました。
目的地まで行く道すがらでは、まず、導入として今の季節でしか見えないものを景色を見ながら探していただきました。

なかなかでない植えたばかりの苗、びわ、クリの花などを通して、季節を感じることの大切さを教えました。その他物部川の水利用(ダムや発電所、導水管)の実態や松食い虫の被害、山村のくらしの変遷(廃校跡等)などを学ばせながら目的地へと向かいました。
白髪山登山口駐車場からはグループ別にオリジナルの森のフィールドビンゴを楽しんでもらいながらみやびの丘の頂上へ、ビンゴのわかちあいをした後、霧が立ちこめ遠景は見通しが利かないことから、 双眼鏡での物部川源流の山々(中東山~白髪分かれ)ウォッチングはあきらめ、写真パネルによるニホンジカ食害を中心とした奥山の現状報告をしました。 取っ付きでは集中力に欠ける生徒もいたが、あまりの深刻さに全員がこちらを向き、最後は地球温暖化防止のために自分たちでできることを考える生徒に変わっていきました。

交流館に帰ってからは、DVD「アユをとりもどすために」を鑑賞後、パワーポイントを使った森川海の役割、命の環のつながり、流域の環境保全活動の取り組み等を時間いっぱい伝えた。 子どもたちははじめて見聞きする事柄が多かったのか1時間30分真剣そのものでこちらを向いてくれた。

質問の時間にはアユカケはどういう理由で高等な魚?、クロロフィルの青(緑)の正体は?等素直な疑問が出、学習意欲が助長されたと感じうれしかったです。

最後は、生徒とスタッフがお互いにお礼や感じた事を意思伝達し合い環境学習を終えました。

出前授業:夜須中学校
出前授業 (2)
ひまわり幼稚園OB会

ひまわり、アトム幼稚園卒園児の夏休み工作教室です。 パイプウニの風鈴づくりを体験していただきました。

シアター室にセットした竹にヒモにぶら下げて、風鈴をならすと21個が良い音を出して皆嬉しそうでした。

出前授業:ひまわり幼稚園OB会
出前授業 (3)
高知ろう学校PTA学校

万華鏡作りは4名が作業に入り、30分ほどで出来上がり、外へ出て草花を入れて楽しんだようだ。
バードは17名子ども7名大人10名でクスノキを材料にしていたので部屋中にショウノウのにおいが広がった。障害の子ども達は熱心に私の説明を聞き、的確に作業をしていたのが印象的であった。約1時間10分ほどで出来上がり、掃除のあと全員が鳥を持って集まり、記念写真を撮った。現場は見ていないが館内に帰ってきた親子のにこやかな顔がそれを物語っていた。

出前授業:高知ろう学校PTA学校

遠足

当情報交流館は環境教育や生涯学習の場として位置づけられており、18年度は、約2,300人余りが遠足に来館され、森や川、自然に関する環境学習を体験して帰られました。

遠足といっても、最近は、社会見学や環境学習、PTA行事などが合わさった目的意識の強い複合的な学校行事となってきました。

実施に際しましては、安全面と指導の周知を図りながら、森林ボランティアのおんちゃんたちにご活躍願い、双方が楽しく、有意義なひとときを過ごせるよう配慮しながら進めています。

まず、学校側の希望を聞き、ご足労でもこちらに下見を兼ねて出向いて頂き、すり合せをした後、実施するという流れで対応させていただいています。孫に教えるようなまなざしで接するスタッフ、子ども達の満足そうな笑顔、教える方も習う方も思い出に残ったものと確信しています。

来年度も新たなメニューを工夫し、体験を通して楽しく、思い出に残るプログラムを提供できるよう、ボランティアのおんちゃん達と考えていますので、是非、来年度もこの施設のご利用をお考え合わせ下さいませ。

万華鏡
万華鏡

ふつう万華鏡は最初からキラキラ光るビーズなどを入れてその変化を楽しみますが、ここでは、周辺にある身近な自然物草や野の花などを入れてのぞくだけです。
そんな何気ない事ですが、それが思いの外きれいで愛おしく、体験者全員が感動してくれました。
わずか直径1cmの穴からのぞく世界 ちょっとした工夫と自然物から頂ける感動のひととき、そんな世界に浸りながら感嘆の声をあげる子ども達、指導冥利に尽きるとはこのことでしょうか。

それにしても、無限大の芸術品ができる万華鏡、子どもたちは何かに気づいたことでしょう。

葉っぱの魚釣り
葉っぱの魚釣り

森の中で“今から魚釣りをします”と言うと、子ども達から“エー”と声があがります。
魚は周りにある木や草の葉っぱです。
ペイントマーカーで自分流に目やウロコ、ヒレなどを書き込みゼムクリップを付け1匹仕上がりです。一人数匹作ります。
後はルールをグループで決め、磁石を釣り針代わりに付けた竿仕掛けで釣りを楽しむ。それだけ。単純ですが、長い葉っぱをタチウオにしたり、栗のイガをハリセンボンにしたり、葉っぱの形で色々魚を連想し描く。大人の先入観などとばされ、子ども達は知らず知らず熱中していました。

このアクティビティは、森へ誘う入門編と言ったところでしょうか。

竹けん玉づくり
竹けん玉づくり

低学年から高学年まで対応できるノコギリ体験と遊び心を合体させたオリジナルの教材です。
マダケを約1cm巾に輪切りにし、竹ひごとセットにひもで結びつけるだけで完成です。後はひごに輪切りの竹をけん玉よろしく入れて楽しむだけです。子ども達は慣れない手つきでひもを結び、やっと完成。今度は要領を会得するまで真剣。
思い通りに行かないところがミソ。1分間で何回入るかの競争は盛り上がります。

ノコギリ体験
ノコギリ体験

初めての経験者がほとんどで、最初はノコが曲がったり、姿勢が悪かったりでスムーズに切れず「おうじょう」していたが、スタッフの指導が上手なのか、終いには、もっとやりたいもっと切りたいと予想外の人気。
普段かいだことのないヒノキの良い匂いと木のぬくもり、バウムクーヘン年輪の感動と伐り終えた満足感にいやがる子どもは一人も見受けられませんでした。

森のお話し(森林環境学習)
森のお話し(森林環境学習)

利用申込み書や事前打ち合わせ等で学校側の目的とするところ、ねらい、子ども達の過去の体験等を伺っておき、その内容に沿った話をするよう心がけています。
対象となる小学校の位置的な事とか周囲の環境条件(生活空間)、自然体験の度合いとかをそれとはなしに聞き出し、引きつけやすい事柄から先に導入に入り、本論へとつなぐ努力をしています。
ただ、根底には

(1) 身近な自然とふれあう機会を増やしてほしい。
(2) 現実をじっくり見つめる習慣をもってほしい。
(3) 自らが自分でできることを考える思考をもってほしい。

そんな郷土愛を培うべきヒントを結として組み込ませて頂いています。一方通行にならないよう、眠くならないよう、なるだけ子ども達の発表を助長しながらやっています。

マイクロスコープで2メートルの蟻を見てみよう
マイクロスコープで2メートルの蟻を見てみよう

どの学校も最後に拡大鏡による未知との遭遇に感嘆してくれています。
シアター室にある100インチの大画面をフルに活用して、植物や昆虫などの目では確認できない非常に小さくて細かな構造やそのものの仕組みなどを大きく拡大して、見て頂いています。
子ども達が芝生広場で採取してきた花や虫や草なども拡大して見てもらいました。
特に動く虫の拡大画面はリアルで“ウオー”と言う歓声が上がりました。

環境学習教材DVD『アユをとりもどすために』鑑賞
アユをとりもどすために

テレビゲームに傾注する子ども達、それに拍車をかけるゲームソフトコマーシャル、学歴偏重の落し子「塾通い」と枚挙にいとまが無い自然かい離の進行要因の台頭 国際化、生活様式・価値観等の変化による日本的自然観の解体。
本来自然との共存共栄で成り立つべきくらしが、このままでいけば極端に言えば、身近な川がドブ川になろうが、海が最終処分場になろうが、森が疲弊しようが何とも感じない人々ばかりになりはしないか。そんな危惧すらします。

私達は『気づいてほしい自然の大切さ』を普及啓発するため、アユを自然界の代表とし
て環境指標、文化のバロメーターになってもらい、環境学習教材DVD『アユをとりもどすために』を製作しました。

これは約20年前の「アユの生活史」の映像を織り交ぜながら、彼らのくらしの場である川や海の現状を知ってもらい、アユも頑張りゆうけど、外的要因の悪循環の現在進行形すなわちダムの弊害、山村疲弊・森の荒廃等による河川荒廃の常態化により、古来から脈々と命をつないできた天然アユが今激減しかけている事を伝え、人々の豊かなくらしの影で窮地に追い込まれている自然というものに目を向けて頂き、清流の女王がいなくなってもいいの?『豊かさ=幸せ』って何?なぜ今森づくり?等の疑問符の解決策をいっしょになって考えてもらうきっかけになればと思い作成したものです。

アユのけなげさや生き物の命のつながり、流域が一体となった努力の必要性など、これからの進むべき方向、自分達でできることなど鑑賞後にやり取りしながら、環境教育を推進しています。

幼稚園のお別れ遠足風景

メニューとしては、おなじみの万華鏡・葉っぱの魚釣り・竹けん玉、それに新たなメニュー「アユをよびもどすために」環境学習教材DVD鑑賞等を体験して頂きました。

かわいい子どもたちと接するのはエネルギーを分けて頂いている気がしてありがたいものです。
幾つかの遠足対応の中で、今回特記したいのは新たな展開としての3世代交流です。これは、地元佐岡地区のおばあちゃんたち佐岡八千代会のメンバーの協力で実現できたもので、お互いが3世代交流を通して「いたわりの心」をもちあえたことです。

当館では環境学習・生涯学習を推進する一助としてのこの取り組みを今後も企画実行して行く所存です。

朝倉にある若草幼稚園がクリ拾いに来館

同園の「すくすくの森」には小さなクリの木が1本しかなく、園児たちにどうしてもクリ拾いを体験させたいとの園長からのお願いがあり、森林研修センターの自然体験ゾーンでクリ拾い体験をしていただきました。 時期的には少し早いクリ拾いだが、平年より10日程早いみのりの秋のおかげで、充分なクリ拾い体験ができました。

傾斜をこわごわ下る子ども、慣れた歩きで心配なく下る子ども「すくすくの森」で早くから遊びまわっている子と後で入園した組とではかなり差があったが、卒園までにはわんぱくに育つだろうなと引率しながら思いました。

交流館横の芝生広場で昼食をとっていただいた後、6月12日に撮影したクリの赤ちゃんと雄花、雌花の写真をみせ、「この写真は拡大しているが、実際は、君らの小指の爪のよりも小さかったがぜ。
指をおりながら今日9/28だから100日は越してるね。このように雄の花と雌の花が受粉して実をつけ、大きくなったものをみんなが今日とったよ。」と説明して、感想や質問も受けお別れしました。

 

 

 

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